#16 クリスマスローズ(ニゲル種)
原産地:ヨーロッパ・西アジア周辺
科名:ヘレボレス(キンポウゲ科 / クリスマスローズ属
咲期:1月~3月(多年草)
花言葉:追憶・私を忘れないで・慰め
2019年度一回目の紹介記事は「クリスマスローズ」です。
クリスマスローズと聞いて、「なぜ今の時期に?」と思いの方もいらっしゃるとは思いますが、じつはこの「クリスマスローズ」今が旬の季節なのです。私も少し前にクリスマスローズに出会ったのですが、名前にクリスマスローズと入っているものの、実際の咲く時期は1月~3月。まさに今が旬の花になります。
ではなぜ名前にクリスマスが入っているのか・・・
それは原産地であるヨーロッパでは12月の末、クリスマスの頃に花をつけることから「クリスマスに咲くバラ」という意味で名付けられました。日本の気候では1月~3月に咲くので、ちょっと考えてしまいます。
名前にローズとなっていますが、バラ科ではなくキンポウゲ科になります。
キンポウゲ科・・・クレマチス・アネモネ・デルフィニウム
花の特徴としては冬の花だけあり、耐寒性が備わっております。でも霜が降りる場所は置く場所としてはNG。ガーデニングなどに大変人気があり他の植物との寄せ植えも相性が良い花でもあります。多年草であるように毎年決まった時期に花を咲かせ、お庭の彩に花を添えます。花を増やすことも難しくないようで、自然と種がこぼれて、徐々に範囲を広げていきます(こぼれ種)
また白いクリスマスローズの種で増えていったから白いクリスマスローズが咲くとは限りません。違う色・違う形が咲くこともよくあります。クリスマスローズ愛好家のみなさんは、どのような色のクリスマスローズが次は咲くのか楽しみにされるそうです。
水やりは、冬場が成長期ですが、表面の土がしっかり乾いたらたっぷり水を与えましょう。与えすぎると根腐れを起こし、葉が黄色に変色します。クリスマスローズは水が足りなくなったらすぐに花弁が倒れますが、倒れてから水を与えても遅くはありません。
ですので、朝に見て、花が倒れていても、すぐに水をたっぷり与えたらすぐに元気にもとに戻ります。
花自体は釣り鐘のように下向きに咲くのもクリスマスローズの特徴であり魅力です。
下向きに咲いているので、よく元気がない、水が足りてない、しおれていると勘違いされる場合も多々あるようで、見分け方としては「茎」がしっかりしている場合は問題なし。
「茎」を触るとやわらかく、鉢の根元から倒れている場合は水切れと思ってください。
クリスマスローズはこのように上品で何とも言えない美しい花を付けますが、育て方は繊細そうに見えて実は難しくありません。
また、冬場に咲く花は基本的に少ないので冬場のお庭にクリスマスローズが彩を与えてくれます。
12月に咲くクリスマスローズが日本にもある!?
日本の気候では1月~3月がクリスマスローズの咲く時期だということを先ほどお話しましたが、実は栃木県日光産のクリスマスローズは12月に花を咲かせ、市場に出荷されております。こだわりの栽培方法で育成栽培されており、下向きに咲くクリスマスローズも当産地では上向きに咲くということも更なる魅力になっております。
このようにとても奥深いクリスマスローズという花を今回ご紹介しましたがいかがだったでしょうか?
バラやユリ、シクラメンなどの花と異なり、一般的に知られている花ではないものの、一度出会ってしまうとその美しさの虜になってしまう方が続出のミステリアスフラワー。園芸店やお花屋さんの店頭でもこの時期、お目にかけることがあると思います。是非ともご自身の目でご覧になってみてください。
最後に・・・
クリスマスローズは咲き終えても花ガクが落ちたりしないというのも特徴です。
「ガクが落ちない」→「学が落ちない」という意味で合格祈願、学業成就の縁起物としてプレゼントされる方もいらっしゃいます。クリスマスローズの咲く時期1月~3月がまさに受験シーズン、受験の追い込み時期になるので、受験生の「お守り花」としてプレゼントされても喜ばれる花かもしれません。
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