和名:花金鳳花(ハナキンポウゲ)
学名:Ranunculus asiaticus
科・属名:キンポウゲ科キンポウゲ属
原産地:西アジア・ヨーロッパ
咲期:3月~4月
花言葉:とても魅力的、晴れやかな魅力、光輝を放つ
ラナンキュラスは明るい花弁が魅力的なお花で、
近年では、改良が急激に進み、花色だけでなく花形も様々で、
香りの良い品種なども登場しています。
キンポウゲ属の植物は、約500種もあります。
さらに、ラナンキュラスは球根植物なので、毎年咲いてくれるお花なのです。
そこで今回はラナンキュラスの楽しみ方をご紹介したいと思います。
鉢物の場合
まずラナンキュラスは太陽が大好きなので、日当たりの良い場所に置いてください。
冬に霧が降りてくる場合は、株元を藁などで覆って霧よけをすることをお勧めします。
霧に当たってしまうと、株は生きていますが、花がダメになっちゃうので、気をつけましょう。
水やりのタイミングはメリハリが大事!
鉢植えの場合の水やりは、週に1~2回くらいで、鉢底から水が流れる程度、
たっぷり与えると良いです。
次に水を与える時は、しっかり乾いてから水を与えましょう。
※窓際に置いている場合、水が乾くのが遅くなるため、
2回目からは軽く水をあげると良いです。
切り花の場合
ラナンキュラスは鉢だけではなく、切り花としても楽しむことができます。
1輪だけ花瓶に生けても大輪なので、とても迫力がありますし、
その日の気分で花の色を変えて生けたりしてもいいですね。
<ラナンキュラスの生け方のコツ>
① ラナンキュラスを花瓶に生けるときは、浅水で生けます。
浅水とは…
花瓶に入れる水を少なめにして生けること。
ラナンキュラス茎は柔らかいので、茎につかる部分が多いと茎が腐りやすいです。
水はこまめに変えましょう。
② 開花してきたら、茎を少しずつ切って短くしていきましょう。
ラナンキュラスは、開花して大きくなってくると、花の重みで茎が耐え切れなくなって
折れてしまうことがあります。
そんなことになってしまうと、花はまだ綺麗なのに…と、
とてももったいないことになってしまいますよね。
満開間際になると短めにして生けたほうが長持ちしますよ。
<ラナンキュラスの花言葉>
ラナンキュラスの花言葉は色によって様々です。
前に季節の花でご紹介した「チューリップ」と一緒ですね。
前回紹介した「チューリップ」→こちらをクリック
赤色のラナンキュラス あなたは魅力に満ちている
紫色のラナンキュラス 幸福
白色のラナンキュラス 純潔
ピンク色のラナンキュラス 飾らない美しさ
オレンジ色のラナンキュラス 秘密主義
黄色のラナンキュラス 優しい心遣い
ラナンキュラスの花言葉には、こんなロマンティックな伝説に由来しているそうです。
<ラナンキュラスにまつわる伝説>
むかしむかし、ピグマリオンとラナンキュラスという若者がいました。
ある日のこと、二人は山で道に迷ってしまいます。
そんなとき、美しい娘コリンヌと出会い、二人は同時に彼女に恋をしてしまったのです。
しかし、コリンヌが心を惹かれたのは、美少年のピグマリオンだったのです。
その後、コリンヌとピグマリオンは恋に落ち、結婚することになったのです。
コリンヌを愛する気持ちを心に隠したまま、ラナンキュラスは二人を祝福します。
その後、ラナンキュラスは失意のまま、シチリア島に移り住み、そこで短い生涯を終えます。
ラナンキュラスが姿を消したことに身を案じたピグマリオンが居場所を探したとき、
彼はすでに帰らぬ人となっていました。
彼のお墓の側には、花が一輪咲いていたそうです。
その花は彼の名前からラナンキュラスと呼ばれるようになりました。
~fin~
ちょっと切ないお話ですね…。
でも、純潔、秘めた想い、優しい心遣い、花言葉にピタリと当てはまります。
ラナンキュラスの花言葉にこんなエピソードがあっただなんて…(/_;)
また現実的なラナンキュラスの名前の由来もあります。
ラナンキュラスの葉がカエルの足に似ていること
また、カエルが生息する湿地帯に自生していたことから
ラテン語でカエルを意味する“rana”からきているとか…
花屋をしていますが、カエルの足に似ているとは思いもしませんでした。
コメント