和名:フウセントウワタ(風船唐綿)
科・属名:ガガイモ科 フウセントウワタ属
学名:Gomphocarpus physocarpus
別名:フウセンダマノキ(風船玉の木)
原産地:アフリカ南部周辺
咲期:6月~9月
花言葉:花(隠された能力) 実(いっぱいの夢)
この面白い形をした植物をご存知でしょうか?
この上の写真は実に部分なのですが「フウセントウワタ」といいます。
漢字で書くと「風船唐綿」になります。
一般的にこの実の部分を活け花やフラワーアレンジに使うことが多いです。
見た目が風船のようにプクリと膨らんでいる不思議な植物です。
表面を覆うトゲトゲは硬そうに見えて、実は柔らかいので、全然触れても大丈夫。
風船のように膨らんでおり、熟すると実が割れ、
中にはいっぱいの綿毛の種子が詰まっていることからこの名前が付いたとされています。
ちなみに、ここでの「唐」という文字は中国からの渡来ではなく、
国外からの渡来植物であるという意味合いになります。
原産地のアフリカではこの綿毛をクッションに詰めて作っていたようですよ。
フウセントウワタの綿毛↓
フサフサ感を感じて頂けると思います。
この綿毛ですが、
タンポポの綿毛よりも繊維が細く、タンポポのそれの比になりません。
アフリカの人がクッションの材料に使われるのも分かります(笑)
ついでに言いますと、熟して実から綿毛が出てきたらすぐに飛び散っていくようですよ(笑)
コチラがフウセントウワタの花になります。
一瞬、和蘭(日本原産の蘭)の花に見えました。
一般的に最初に掲載した「実」での流通がほとんどの様で、
私も実物を見るのはまだありませんが、花の先端には蜜が出ているので、
よく蟻が集まってくるそうです。
またフウセントウワタは切花だけじゃなく、園芸品種としても人気がある植物で、ネットを見ても、
育て方が沢山出てきます。花が気になった方は一度育ててみてはいかがでしょうか?
園芸難易度は低いようで、特段注意することは「水のやりすぎ」だけです。
乾いたらたっぷり水を挙げて下さい。
(フウセントウワタの苗は夏場、市場に出始めるので、寒い今のような時期には出ておりません。
冬越しは基本難しいので一年草として育てる方が多い)
切花(実)は流通しているので、花屋さんによっては販売していますよ。
ちなみにフウセントウワタは花と実、それぞれに違う花言葉がついています。
花・・・隠された能力
実・・・たくさんの夢
たくさんの夢が詰まっています。(笑)
こちらは「フウセントウワタと季節の花瓶挿し」
会社入り口に飾ってます。
本格的な活け花になると、フウセントウワタの葉を落として、実だけを使って
作品にアクセントをつけます。
さらにさらに
フウセントウワタはドライフラワーにも◎
もう冬ですが(笑)秋の実物リースです。
可愛いですよね。
こちらは生花アレンジメントですが、フウセントウワタが
可愛いアクセントになってます。
最後になりましたが、栽培する上でフウセントウワタの茎を切ると出てくる白い液体は皮膚に触れるとかぶれたりしますのでゴム手袋などを付けてお願いします。
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