科・属名:ヒガンバナ科ヒッペアストルム属
和名:アマリリス
学名:Hippeastrum hybridum(ヒッペアストルム ヒブルドゥム)
英名:amarryllis, knight’s star lilly(ナイトスターリリー)
原産地:中南米、ブラジル
咲期:5月~7月
花言葉:誇り、内気、輝くばかりの美しさ、おしゃべり、強い虚栄心





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「アマリリス」と聞いて、みなさんどこか聞いた事あるな?けどどんな花だっけ??
ってなっていらっしゃる方も多いのではないのでしょうか?

5月の連休が終わり、下旬になるにつれ、庭先や鉢植えなど
鮮やかな赤色やピンクの大きな花を咲かせるアマリリス。
オーソドックスなアマリリスは横向きに
花径10~20cmほどのユリに似た花が2~4輪咲きます。


現在、主にオランダでアマリリスの品種改良が進み八重咲きのものや香りのあるものも販売されており、横向きにしか咲かないアマリリスが上を向いて咲く「受け咲き種」も今では存在しています。
色は白、クリーム、ピンク、赤、紫ブルー系と様々あり、
スラっと伸びた茎の上に咲く大きな花はユリの花と似ているためによく間違えられます。
また、アマリリスは佇まいが上品でボリュームがありますので花束にするととても見栄えがよく、人気の花になります。


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◉アマリリスって総称ではなく個別の花名

アマリリスという花は以前はヒガンバナ科アマリリス属に分類されていましたが、
遺伝子研究の発達により、実はヒガンバナ科アマリリスではなく、ヒガンバナ科ヒッペアストルム属に分類されることが判明しました。なんだよヒッペアストルム属って!?てなりますが、私たちが知っているアマリリスと呼んでいる花は実は学術的な本当のアマリリスではなかったということになります。
それを似ているからということでアマリリスと呼んでいたのです。

それじゃあ学術的なアマリリス属の花というと…
『ホンアマリリス(ベナントリリー)』というアマリリスと
『アマリリス パラディシコラ』というアマリリス2種類になります。
ちなみにホンアマリリス(ベナントリリー)は1本の茎に10輪ほどの白やピンクの花が咲き、日本には明治末期に渡来。切花というよりは鉢物としての流通が多いそうです。アマリリスパラディシコラは南アフリカに自生する希少種で日本への流通はほとんどありません。

ですので
お花屋さんで「アマリリスをください」と言うと
ヒガンバナ科ヒッペアストルム属のアマリリスを渡されます。

なんともややこしい話ですね(笑)


~アマリリスとホンアマリリスの違い~

一般的なアマリリス(ヒッペアストルム属)の多くが花が咲いた時に葉が地上に一緒に出ていますが
ホンアマリリス(ベナントリリー)は開花時にはヒガンバナのように地上部に葉がなく、
花が枯れてから葉が伸びてきます。


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写真はアマリリス(ヒッペアストルム属) レッドライオン


ホンアマリリスは上記の写真のように葉が地上に出ていませんので
そこで見分けると良いかもですね(ホンアマリリスは花が枯れた後に葉が出てくる)












◉アマリリスの花言葉~ちょっと怖い神話~


むかしむかしのギリシャに『アマリリス』という羊飼いの少女がおりました。
年頃のアマリリスは、同じく羊飼いの『アルテオ』という少年に恋をしていました。
しかし"内気"な彼女は、普段"おしゃべり"な性格なのに
彼に話しかけることが出来ません…。
なので彼女の気持ちに気づく人は誰もいませんでした。


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アルテオは花が大好きなイケメンで女子たちの憧れです。
「ぼくは美しい花を持ってきた女の子だけと付き合う!」
などと言っています。



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そんなアルテオは、いつも綺麗なお花をプレゼントしてくれる別の女子に好意を抱いてしまいました。しかし、なんとしても彼を振り向かせたいアマリリスはデルフィーという神殿に行き神に祈りを捧げました。




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「アルテオと仲良しになりたいの…。」



すると、お告げとともに天から1本の矢を授かりました。

その夜、アマリリスはお告げの通りに30日間「純白のドレスを着て」アルテオの家の前に行き
黄金の矢で自分の胸を突きました。
矢からは血が滴りポタポタと地面に落ちました。

そして30日繰り返した時、血が滴り落ちた地面から
朱く輝いたとても美しい花が咲いたのです。



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そしてアマリリスはその美しい真紅の花を手に持ち、家から出てきた
アルテオに愛の告白をするのです。
アルテオは今までに見たことがない"赤い輝くばかりの美しい"花を持った
弱々しいアマリリスに彼はたちまち恋をし、少女にひざをついて愛を告げたのでした。


このアルテオに対して『少しでも自分を良くみせたい』という
"強い虚栄心"から生まれた赤い花をいつしかアマリリスと呼ぶようになったそうです。

※画像はイメージです※




これがアマリリスにまつわる神話です。
初めはなんてお高くまとまった花言葉なんだ!!と、思っていましたが
こうして神話を見てみるとアマリリスの花言葉は決してお高くまとまっている訳ではないのです。
アマリリスの想いに応えて咲いたからこそ"輝くばかりの美しさ"という言葉が使われ
アルテオが彼女に恋をしたからこそ"誇り"という花言葉になったのかもしれません。




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今回はアマリリスについてご紹介しました。
色、花の大きさどちらも存在感バツグンのアマリリス。
恋がみのるという点で、彼女への誕生日や記念日はもってこいのお花だと思います!
しかし…アマリリスには色別の花言葉はありません!!
また、ポジティブネガティブな花言葉がついています。

なので贈り物の際には注意が必要です。

せっかくアマリリスを贈ったのに…

ワタシのコト『おしゃべり』なうえに『強い虚栄心』を持った
『内気』な女だって言いたいの( ^ω^)

…なんて思われたら大変です!!
男性の皆様、メッセージカードなどを活用して対策をしましょう。




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"誇り"や"輝くばかりの美しさ"に対して
"内気"という真逆の意味を持った面白いお花。
神話のインパクトもさることながら見た目のインパクトも強い
とても魅力的なお花です。

鉢植えの品種も多くありますが、前回ご紹介したスイセン同様
アマリリスの球根にもリコリンというアルカロイドの毒があります。


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リコリンには催吐作用があり食べると嘔吐します。
その他の症状は下痢、血圧低下、肝障害などで最悪死亡します。
致死量は10gでアルカロイドの中では比較的毒性は強くなく
誤って飲み込んでしまっても嘔吐で毒が出るため死んでしまうことは
稀だと言われておりますが、間違いなく苦しいと思われますので
取り扱いには十分注意しましょう。

また、皮膚にリコリンが付着したのを放置すると
皮膚炎を起こしますのでせっけんでよく洗いましょう!

庭に植えるとモグラ除けの効果もあるみたいです。



初夏の美しい花『アマリリス』
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皆様のお庭や
大切な人への贈り物にいかかでしょうか。