#40芍薬(しゃくやく)
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科・属名:   ボタン科   ボタン属
和名:芍薬(しゃくやく)
学名:Paeonia Lactiflora
英名:Paeonia Lactiflora
原産地:北東アジア
咲期:  5月~6月
花言葉:恥じらい 慎ましさ
    ピンク色の芍薬:はにかみ
    白色の芍薬  :幸せな結婚

    赤色の芍薬   :誠実






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大きくてふんわり優雅な花弁が特徴的な芍薬(しゃくやく)近くにいくとほんのり甘~いバラのような香りが特徴的。タイトルにしたように芍薬と牡丹はとても花姿が似ていて、ぱっと見は見分けつかないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
有名なことわざにもありますね。
「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」
それぞれの花の咲き方を表したことわざで、芍薬は真っすぐに伸びた茎の先に綺麗な花をつける事から、牡丹は横に枝分けれした茎の先に横向きに咲く事から、百合は風で揺れる花の様子が、髪を揺らし歩く女性のように美しいと言っており、女性の立ち姿、座り姿、歩く姿の所作の美しさを花に例え、女性の美しさを伝えようとしていることわざですね。

またこのように芍薬と牡丹は似ておりますが、二つは非なるものです。非といっても同科同属ではありますが、別の花になります。


芍薬と牡丹の違い
まずは芍薬の画像をあたらめても見てもらいましょう。

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そしてこちらが牡丹になります↓
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いかがでしょうか?正直、私もどっちが芍薬で牡丹かはじめはわかりませんでした。
上でお話したことわざを初めて聞いてたのですがピンときませんでした(^-^;
みなさまもおそらく同じだと思います。




これを踏まえて芍薬と牡丹の違いを見分けつきやすい順にリストアップします。





見分けポイントその①
葉っぱ・・・芍薬は葉がツヤツヤでスラっとして、全体的に丸みのある葉っぱをしています。
      一方、
      牡丹はツヤツヤがなく、葉っぱはトガっております。たとえるなら
      アジサイの葉のような質感です。


コチラが芍薬の葉↓

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スラっと艶やかな葉が確認できると思います。






コチラが牡丹の葉↓

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ツヤの感じは確認しづらいですが、
葉が尖っているのはご確認できると思います











見分けポイントその②
つぼみ・・・芍薬のつぼみはまん丸ボールのようなつぼみをしています。
      一方、
      牡丹のつぼみは少しだけ先端がツンってしております。例えるなら涙のマーク
      💧⇦ちょっと強調するとこのような感じ

コチラが芍薬のつぼみ↓

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綺麗な球体をしているのが分かりますね。葉のツヤやかさも見て取れます


コチラが牡丹のつぼみ↓

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少し開こうとしてますが、先端が少し尖っていますね。
やはり牡丹の特徴である葉のトガリも見れます。














見分けポイントその③?
香り・・・見分け方というと違いますが、芍薬の花には香りがします。バラの甘い香りを少し爽やか
     にした感じの香りですが、牡丹にそのような香りはしませんので違いがわかると思います。

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香りで判別できるというのは一番分かり易いのではないでしょうか?






それではここで

✿見分けクイズ✿
これが分かると少しだけ自慢できるかも(^^)/✨⁉



芍薬or牡丹①

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芍薬or牡丹②
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芍薬or牡丹③
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芍薬or牡丹④
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芍薬or牡丹⑤
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芍薬or牡丹⑥
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芍薬or牡丹⑦
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芍薬or牡丹⑧
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香りはともかく、葉の形やつぼみの形で見るのでポイントですね。
いかがでしたでしょうか?
答えはこの記事のコメント欄に記載しておきますのでご覧ください(^^)/







芍薬の名前の由来など
和名である「芍薬」という名前の由来は「綽約」という言葉(しなやかで優しい、たおやかなさま)からきたとされています。芍薬の咲き姿に「しなやかさと優しい」を感じ取ったのだと思います。ちなみに「芍」という字は飛びぬけて美しいという意味にもなります。
また芍薬は古代より薬草として使われていたこともあり、英名である「Paeonia」はギリシャ神話の医神「Paeonペオン」から由来したとされています。


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さらにこのような話をあります。
医神であるペオンは負傷した死者の国王プルートの傷をも芍薬の根をつかい治したとされ、死者の国王すら治してしまう薬草として「芍薬」は名を広めていったとされ、ギリシャ神話の中にも登場するほどです。


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また実際に芍薬の根には鎮痛、抗菌、消炎作用、止血、けいれんなどにも作用があるとされ、
風邪を引いた際に服用するお馴染みのお薬、「葛根湯」にも用いられています。箱の裏面などを見られたときに「シャクヤクエキス」と記載されているのでご存知の方もいらっしゃると思います。


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原産地が北東アジアとされていることから中国や朝鮮半島では、たいへん古くから栽培されており、古典園芸植物の一つになります。日本には平安時代に伝わり、観賞用の花として人気になり、江戸時代になると「茶花」(※茶会の席で飾る花)としても扱われるようになりました。また肥後熊本藩の細川重賢は武士のたしなみとして園芸を勧めており、「キク・アサガオ・ツバキ・花菖蒲・山茶花・シャクヤク」の6種の栽培と育種に盛んに取り組み成功しました。以後この熊本独特の6種の花を「肥後六花」と呼び、品種改良された芍薬の種類を「肥後芍薬」と呼ぶようになりました。(他にも肥後菊・肥後朝顔・肥後椿・肥後山茶花・肥後花菖蒲もあり)

世界規模で見ていくと、その後18世紀にはヨーロッパにも伝わり、より一層の品種改良がされるようになりました。今現在ではヨーロッパの品種と日本の品種の交配も行われ、豊富な花色に斑点や、縞模様、一重咲、八重咲き、バラ咲き、翁咲きなど多岐に存在して人気を誇っております。とくにヨーロッパの芍薬品種は香り豊かな品種が多く「洋シャクヤク」と呼ばれています。

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✿ちょっと豆知識✿
肥後六花に関しての特徴というと「一重咲と花芯部が大きく見事とされ、花色も原色傾向が強く存在感がよりつよい」の三点とされています。詳しく知りたい方は「肥後六花」で検索してみてくださいね。










芍薬の「花の楽しみ方」
☆園芸として芍薬を楽しむ場合
芍薬が好む環境
①日当たりが良く、風通しの良い場所(西日は強いので出来るだけ避けれる場所がなお良)
②植え時は夏の暑さおちつく9月~10月が苗植えに適しています。
③肥沃で水はけの良い土を好み、鉢に植える場合は深さのある大きめ鉢(8号以上)で育てて下さい。
④水やりは観葉植物と一緒でしっかり土の表面が乾いたらたっぷり行う。
 特に鉢などに植え付け後の10月などはしっかり水を与えて水切れを起こさないように。
 地植えの場合は水やりの必要はありませんが、雨が降らない日が続くようであればたっぷり根元
 に水をあげてください。



☆切花として芍薬を楽しむ場合
芍薬を買ったことがある方はご存知だとは思いますが、長く楽しもうと「つぼみの芍薬」を買って、飾っても花が開かずに終わってしまうことがあります。そうならないためにも、実はガチガチのつぼみを買うのではなく、「つぼみが膨みかけていて、花弁が少し色づいた芍薬」を買ってみましょう。花は開花するときに一番体力を消費するので、花の活力剤など使ったり、余分な葉は取っておいたり、こまめに水を変えてあげたりする必要があります。そのひと手間があとで綺麗な花を咲かせるのが楽しいのではありますが、そこまで手間を掛けれないかも(^^;)という方は「膨らみかけた芍薬」をぜひ買ってみてください。綺麗な花を楽しめるはずです。

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芍薬の飾り方(参考)
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なるべく背丈の高い花瓶で長めに飾る。
さらに水をたっぷり入れることで花の水あげをさらに促す効果もあります。
水あげを促すことで花に栄養が行き届き、いつもシャキっとイキイキとした花を楽しむことが出来ます。








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同系色でまとめて飾る。
芍薬は面の大きい花になるのでとても一輪だけでもさまになります。
さらにカスミソウや小花を飾ることで豪華に見え、
さらに同系色でまとめるだけで簡単に素敵な作品になります。










その他にも・・・
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初夏をイメージした活け花







満開の芍薬はとても優雅で見るものを魅了する花。
幾重にも重なる花びらのグラデーションで
自然の物とは思えない緻密なフォルム。和とも洋ともうかがうことができます。


花屋さんの店頭には5月~6月にかけて並ぶ芍薬ですが、
私どもも、おすすめのお花トップ5に入る花ですので、ぜひ一度お家で飾ってみてください(^.^)
がらりと部屋の雰囲気が変わるはずです。