♯52 オンシジウム


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科・属名:ラン科オンシジウム属
和  名:雀蘭(すずめらん)
     群雀蘭(むれすずめらん)
別  名:オンシディウム
     オンシジューム
学  名:Oncidium
英  名:
Dancing lady orchid
     Butterfly orchid
     Oncidium
原  産  地:熱帯、熱帯アメリカ
咲  期:4月~6月、9月~10月、12月~1月
花  言  葉:可憐、清楚、一緒に踊って、気立ての良さ




オンシジウムはランの仲間で、
黄色い小花のつく植物として切花だけでなく、
園芸種としても親しまれています。


およそ400種が中南米に広く分布する多年草。
大半は樹上に根を付けて自生する着生植物です。

開花時期はさまざまで、品種によって異なります。
切花の出回り期は周年であり、特に盛んな時期は
8月~12月頃となります。


日本の環境にも馴染んでいるため、他のランに比べると
育てやすく、年中楽しめる蘭です。





【1】オンシジウムの名前の由来

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オンシジウムは花の一部に小さな突起があり、
ギリシア語の「onkos(こぶ)」や
「onkidion(小さなこぶ)」から由来しています。




【2】オンシジウムの花姿の特徴

蘭といえば、胡蝶蘭やカトレアなどのように
大きくて色鮮やかなお花のイメージがありますが
オンシジウムは小さな黄色の花が
ひらひらとしているのが特徴です。

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小さくても蘭特有の形をしており、
上弁は華奢で下の唇弁は大きく広がっている
独特な花姿をしています。


色は黄色を基調とし、赤褐色の模様が入る種類が多く、
他にも黄色の単色、白やピンクやオレンジなど
さまざまな種類があります。

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また、女性がドレスを着て優雅に踊っているように
見えることから英語で「Dancing lady orchid」と
呼ばれるようになりました。

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さらに別名では「Butterfly  orchid」と呼ばれ、
1本の細い茎に10~50輪の花がつく様子が
蝶たちが群れで飛んでいるように見えることから由来しています。



【3】オンシジウムの花言葉


『一緒に踊って』
  英名でDancing lady orchid(踊る女性の蘭)と
  呼ばれることから由来しています。

『可憐』『清楚』
 可愛い蝶のような小花をたくさんつけることに由来しています。

『気立ての良さ』
 その花の形のゴージャスさから気立ての良さも感じ取れます。


どの花言葉も見た目の可愛らしさ、蘭ならではの美しさにより
由来されているのがわかります。
贈り物の際に、花言葉を添えると相手の方も
喜ばれるかと思います。





【4】名脇役なオンシジウム


花束やアレンジメントに使用されるオンシジウムは
メインとしてではなく挿し色やアクセント付けによく使われます。
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鮮やかな黄色が他の花をより引き立たせ、
商品自体を華やかに彩ってくれます。


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まさに名脇役です✨




【5】飾り方の紹介

〇花瓶活け

はっきりとした黄色がどんな場所にも映えるので
花瓶活けにするとお部屋の雰囲気が
一気に明るくなります。

オンシジウムだけでも良し、
今の時期だと秋のお花と組み合わせても◎

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仏花としてもよく使われるので
ご仏壇に飾られることも多いです。


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【6】終わりに

今回はオンシジウムについてご紹介しました。
英名の由来について記載しましたが、
言われてみると女性が踊っているようにしか
見えなくなりますよね。
見た目からも気品のあるお花だということがわかります。

オンシジウムは通年出回っていることもあり、
とてもよく活躍してくれます。
「お花を飾ったけどなんだか寂しいな」という方は
オンシジウムを1本でも入れてみて下さい。
名脇役な理由がきっとわかるはずです。

こんな時だからこそ、発色の良い明るいイエローは
自然と元気が出ますよね(^_^)