♯56 ヒヤシンス

科・属名:キガカクシ科ヒヤシンス属
和 名:風信子
学 名:Hyacinthus orientalis
英 名:Hyacinth,Common hyacinth,
Garden hyacinth,Dutch hyacinth
原 産 地:地中海東部沿岸
出回り期:12月~3月
花 言 葉:「スポーツ」「遊び」「ゲーム」
「悲しみを超えた愛」
【1】ヒヤシンスの名前の由来

ヒヤシンスの学名「Hyacinthus(ヒヤシンサス)」は
後述するギリシア神話に登場する美少年ヒュアキントス(Hyakinthos)
の名前が由来となっています。
また、ヒヤシンスの和名は「風信子」と書きます。
「風信」には「風向き」という意味があり、
ヒヤシンスの甘い香りが風に乗って運ばれてくる様子が由来しています。
【2】ヒヤシンスの花姿の特徴

一本の太い茎の先に小さな花が総状に密集して花をつけます。
花はユリに似ており、花びらの先が6つに分かれて
反り返って開花します。
葉は肉厚で放射線状に伸びています。
ヒヤシンスの最大の特徴といえば、さわやかで甘酸っぱい香り。
「グリーンノート」と呼ばれる青葉のような香りです。
花屋さんでつぼみの状態で買ってきたものでも
水に活けておくだけで、徐々に開花し、
なんと茎までグングン伸びます。
つぼみが咲いてしまったヒヤシンスは
花自体がかなり重たくなります。
そのため、茎では支えられず、折れてしまうことも。
開花具合を見ながら、茎を短くしたり、
違う器に活け替えると良いでしょう。
【3】ヒヤシンスの切ない花言葉

〇ヒヤシンス全般の花言葉
『スポーツ』『遊び』『ゲーム』『悲しみを超えた愛』
〇色別の花言葉
紫・・・「悲しみ」「悲哀」「初恋のひたむきさ」
赤・・・「嫉妬」
ピンク・・・「スポーツ」「ゲーム」「しとやかな可愛らしさ」
白・・・「控えめな愛らしさ」「心静かな愛」
青・・・「変わらぬ愛」「誠実」
黄色・・・「あなたとなら幸せ」「勝負」
スポーツや勝負、悲しみや愛など、どこか切ない
花言葉が多いのもギリシャ神話が関係しています。
~・~・~・~・~・~・
スポーツ万能な美少年、ヒュアキントスは
太陽神アポロンと西風神ゼブロスの寵愛を受けていました。
しかしヒュアキントスはアポロンの方に心惹かれており、
三人とも性別は男性で同性愛の三角関係でした。
古代ギリシャでは珍しくなく、むしろ美しいとされていました。
ある日、ヒュアキントスとアポロンが
円盤投げをして遊んでいました。
楽しそうな二人の様子をみたゼブロスは深く嫉妬し、
意地悪に強い風を吹きつけました。
その風により、風向きが変わったことで
アポロンの投げた円盤がヒュアキントスの
額を直撃してしまいます。
ヒュアキントスは大量の血を流して
死んでしまいました。
そしてヒュアキントスの流した血から
紫色の美しい花が咲いたのです。
その後、その花はヒュアキントスの名前に由来して
「ヒヤシンス」と呼ばれるようになりました。
愛するヒュアキントスを失ったアポロンは
この紫の花を見て「アイ、アイ(悲し、悲し)」と
嘆いたとされ、これが紫のヒヤシンスの切ない
花言葉に由来しています。

【4】室内でも楽しめるヒヤシンス
ヒヤシンスは初心者でも育てやすいと
言われている秋植えの球根植物です。
そのため室内で水耕栽培を自作できます!
ガラスやプラスチックのコップ、
ジャムなどの空き瓶が利用できます。
(ス〇ーバックスのフラペチーノ容器も
フタの部分をひっくり返して根の口にすると
ちょうど良さそうです😏)

水の量は最初は球根の下に水が触れるくらいの
高さまで入れて、根が出るよう促します。

根が出るまでは
冷暗所に置いておきます。

根が伸びてきたら水の量を少しずつ減らし、
活発に呼吸ができるよう酸素を取り込みます。
根が出たら窓際などの日当たりの良い場所に
場所を移動させます。
ヒヤシンスは冬の寒さに強い春のお花です。
栽培に適している季節はちょうど今頃、
気温が下がって寒くなる秋から冬(11月~12月)
にかけて成長を続け、春の2月~4月頃に開花します。

花が咲き始めたらお部屋の暖かい場所ではなく、
玄関や出窓などの気温が低くなる場所に置くと
より長くお花を楽しめますよ😊
花が終わったあとは葉が付いたままの球根を
地植えにして肥料を与えます。(水栽培で栄養を使っている為)
そうすると来年も綺麗な花が咲きます🌼
【5】飾り方の紹介
〇切花活け
他の春のお花と一緒に花瓶に
活けることが多くあります。

ヒヤシンスは茎が柔らかいため、
水が浸かっている部分が多いと傷んでしまいます。
ですので写真のようにたくさん入れなくても
少なめで大丈夫です。
ただし、水をよく吸うので少なくなったら追加しましょう。
水を吸ってしまってしんなりしていたら
茎の数ミリ切ってあげたら復活します。
〇鉢植え・地植え
芽出しポット苗も出回りますので
苗から育てることも可能です。


異なる品種のヒヤシンスを寄せ植えにしても可愛いですね。
いろんな色の花が一斉に咲き、豪華な印象になります。
【4】で記述したような水耕栽培もとても人気です。
変った形のガラス瓶を使うとインテリアのようにもなります。
【6】終わりに

今回はヒヤシンスについて紹介しました。
ヒヤシンスはスイセンやチューリップに並ぶ
春のお花としてポピュラーな植物です。
最盛期は3月~4月ですが、切花としての
出回り時期は12月~3月頃となります。
ギリシャ神話にも登場するほど、
昔から親しまれてきたヒヤシンス。
切ない物語は読んでいて悲しくもなりますが
二人の神に愛されたヒュアキントスの
美しさこそが、ヒヤシンスの儚げな美しさと
なっているのでしょうね。


科・属名:キガカクシ科ヒヤシンス属
和 名:風信子
学 名:Hyacinthus orientalis
英 名:Hyacinth,Common hyacinth,
Garden hyacinth,Dutch hyacinth
原 産 地:地中海東部沿岸
出回り期:12月~3月
花 言 葉:「スポーツ」「遊び」「ゲーム」
「悲しみを超えた愛」
【1】ヒヤシンスの名前の由来

ヒヤシンスの学名「Hyacinthus(ヒヤシンサス)」は
後述するギリシア神話に登場する美少年ヒュアキントス(Hyakinthos)
の名前が由来となっています。
また、ヒヤシンスの和名は「風信子」と書きます。
「風信」には「風向き」という意味があり、
ヒヤシンスの甘い香りが風に乗って運ばれてくる様子が由来しています。
【2】ヒヤシンスの花姿の特徴

一本の太い茎の先に小さな花が総状に密集して花をつけます。
花はユリに似ており、花びらの先が6つに分かれて
反り返って開花します。
葉は肉厚で放射線状に伸びています。
ヒヤシンスの最大の特徴といえば、さわやかで甘酸っぱい香り。
「グリーンノート」と呼ばれる青葉のような香りです。
花屋さんでつぼみの状態で買ってきたものでも
水に活けておくだけで、徐々に開花し、
なんと茎までグングン伸びます。
つぼみが咲いてしまったヒヤシンスは
花自体がかなり重たくなります。
そのため、茎では支えられず、折れてしまうことも。
開花具合を見ながら、茎を短くしたり、
違う器に活け替えると良いでしょう。
【3】ヒヤシンスの切ない花言葉

〇ヒヤシンス全般の花言葉
『スポーツ』『遊び』『ゲーム』『悲しみを超えた愛』
〇色別の花言葉
紫・・・「悲しみ」「悲哀」「初恋のひたむきさ」
赤・・・「嫉妬」
ピンク・・・「スポーツ」「ゲーム」「しとやかな可愛らしさ」
白・・・「控えめな愛らしさ」「心静かな愛」
青・・・「変わらぬ愛」「誠実」
黄色・・・「あなたとなら幸せ」「勝負」
スポーツや勝負、悲しみや愛など、どこか切ない
花言葉が多いのもギリシャ神話が関係しています。
~・~・~・~・~・~・
スポーツ万能な美少年、ヒュアキントスは
太陽神アポロンと西風神ゼブロスの寵愛を受けていました。
しかしヒュアキントスはアポロンの方に心惹かれており、
三人とも性別は男性で同性愛の三角関係でした。
古代ギリシャでは珍しくなく、むしろ美しいとされていました。
ある日、ヒュアキントスとアポロンが
円盤投げをして遊んでいました。
楽しそうな二人の様子をみたゼブロスは深く嫉妬し、
意地悪に強い風を吹きつけました。
その風により、風向きが変わったことで
アポロンの投げた円盤がヒュアキントスの
額を直撃してしまいます。
ヒュアキントスは大量の血を流して
死んでしまいました。
そしてヒュアキントスの流した血から
紫色の美しい花が咲いたのです。
その後、その花はヒュアキントスの名前に由来して
「ヒヤシンス」と呼ばれるようになりました。
愛するヒュアキントスを失ったアポロンは
この紫の花を見て「アイ、アイ(悲し、悲し)」と
嘆いたとされ、これが紫のヒヤシンスの切ない
花言葉に由来しています。

【4】室内でも楽しめるヒヤシンス
ヒヤシンスは初心者でも育てやすいと
言われている秋植えの球根植物です。
そのため室内で水耕栽培を自作できます!
ガラスやプラスチックのコップ、
ジャムなどの空き瓶が利用できます。
(ス〇ーバックスのフラペチーノ容器も
フタの部分をひっくり返して根の口にすると
ちょうど良さそうです😏)

水の量は最初は球根の下に水が触れるくらいの
高さまで入れて、根が出るよう促します。

根が出るまでは
冷暗所に置いておきます。

根が伸びてきたら水の量を少しずつ減らし、
活発に呼吸ができるよう酸素を取り込みます。
根が出たら窓際などの日当たりの良い場所に
場所を移動させます。
ヒヤシンスは冬の寒さに強い春のお花です。
栽培に適している季節はちょうど今頃、
気温が下がって寒くなる秋から冬(11月~12月)
にかけて成長を続け、春の2月~4月頃に開花します。

花が咲き始めたらお部屋の暖かい場所ではなく、
玄関や出窓などの気温が低くなる場所に置くと
より長くお花を楽しめますよ😊
花が終わったあとは葉が付いたままの球根を
地植えにして肥料を与えます。(水栽培で栄養を使っている為)
そうすると来年も綺麗な花が咲きます🌼
【5】飾り方の紹介
〇切花活け
他の春のお花と一緒に花瓶に
活けることが多くあります。

ヒヤシンスは茎が柔らかいため、
水が浸かっている部分が多いと傷んでしまいます。
ですので写真のようにたくさん入れなくても
少なめで大丈夫です。
ただし、水をよく吸うので少なくなったら追加しましょう。
水を吸ってしまってしんなりしていたら
茎の数ミリ切ってあげたら復活します。
〇鉢植え・地植え
芽出しポット苗も出回りますので
苗から育てることも可能です。


異なる品種のヒヤシンスを寄せ植えにしても可愛いですね。
いろんな色の花が一斉に咲き、豪華な印象になります。
【4】で記述したような水耕栽培もとても人気です。
変った形のガラス瓶を使うとインテリアのようにもなります。
【6】終わりに

今回はヒヤシンスについて紹介しました。
ヒヤシンスはスイセンやチューリップに並ぶ
春のお花としてポピュラーな植物です。
最盛期は3月~4月ですが、切花としての
出回り時期は12月~3月頃となります。
ギリシャ神話にも登場するほど、
昔から親しまれてきたヒヤシンス。
切ない物語は読んでいて悲しくもなりますが
二人の神に愛されたヒュアキントスの
美しさこそが、ヒヤシンスの儚げな美しさと
なっているのでしょうね。

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